神奈川県のリハビリ職の求人状況
公益社団法人日本理学療法士協会の「理学療法士を取り巻く状況について」によると、神奈川県の人口10万人に対する理学療法士数は、全国平均を下回っています(2014年現在)。そこから、人員不足の傾向があることがうかがえます。また、就業先別に見ると、理学療法士の従事者数は、介護サービス施設よりも病院や一般診療所など医療分野が就業先として高い割合を占めています。このことからも、介護福祉分野の就業先で、機能訓練指導員に対するニーズが高いと考えられます。
2014年に厚生労働省が使用した資料「都道府県ごとに見た介護の地域差」で、神奈川県における介護保険施設をはじめとした高齢者向け施設・住まいの整備状況を見てみると、全国平均よりは下回った数値となっています。しかし、東京都や千葉県、埼玉県と比較すると高い整備率となっていますので、関東エリアの中では、他の都県よりも就業先を見つけやすい傾向があるといえるでしょう。
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介護分野の求人倍率が、関東圏内でも高めとなっている神奈川県。機能訓練指導員の場合、医療系施設だけでなく、介護福祉分野での就業も視野に入れることで、条件の良い仕事が見つけやすくなると考えられます。
しかし、条件やアクセスの良い就業先は人気も高く、募集を開始してもすぐに終了してしまう可能性があります。
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公益財団法人介護労働安定センターが2016年に行った「介護労働実態調査」によると、介護分野における機能訓練指導員はおよそ4割の施設で不足している状況にあります。そのため、神奈川県で理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の仕事を探す場合は、医療関係の就業先にしぼらず、介護福祉関連の施設や訪問リハビリ系の仕事も含めて探すことで、ご希望の条件に近い就業先が見つかりやすくなるかもしれません。
理学療法士協会によると神奈川県における会員数は5,071名(2017年3月末時点)で、関東では東京都の7,494人に次ぐ多さとなっています。そのため、就業先エリアや施設によっては、競争率が高くなることも考えられます。転職活動においては、就業先の職場環境や従業員数、利用者数などもチェックし、速やかに行動することが大切です。
総務省統計局のデータを見てみると、神奈川県に住む人々の平均通勤時間は片道48.0分となっています。1時間から1.5時間かけて通勤する人が最も多く、これは全国でもトップクラスの通勤時間の長さです。これは、神奈川県から東京都へ通勤する人も多くいることが要因でしょう。また、社会人以外にも学生も多く交通機関を利用しますので、中心エリアである横浜をはじめ、神奈川県は広いエリアで通勤ラッシュによる混雑が予想されます。
機能訓練指導員の仕事は、介護職などと同様体力勝負の面もあります。通勤時の負担を極力なくせるよう、仕事探しの際は就業先近辺の通勤事情も確認してみることをおすすめします。